2008年 11月 01日
今日は予報どおり朝から快晴。
アパートから最も近い教会、オンニッサンティ教会はバロック様式の豪華さを持ちつつ落ち着いた空間が心に染み入り、たまに拝観させてもらっています。教会正面左側にある扉の奥にはかつての修道院食堂があり、ギルランダイオの「最後の晩餐」が土曜の午前中見られるということで行ってきました。 外の喧騒とは別世界の静寂な回廊と中庭。壁に描かれたフレスコ画を見ながら突き当たりまで行くと食堂入り口があります。 これがレオナルドの「最後の晩餐」に影響を与えたといわれるギルランダイオの作品。まるで最近描いたかのような保存状態の良さにびっくり。シックな色調なのに鮮やかに感じる。フレスコながら緻密で丁寧な表現で、画面の隅々まで緊張感が漲っていて見入ってしまう…。左の窓から入ってくる自然光に合わせて光と影が描かれているので空間感と実在感はフレスコとは思えないほど。画家がこの場所で制作し指揮をとっていたことを思うとぐっときます。壁画ならではの感動。 おまけにここにはこの絵のシノピア(下層の下絵)もあり、見比べると構図やポーズに変更点が多々あり、かなり楽しい。よーく見ると補助線の格子も見えましたが、厳密な拡大法にはよらず、フリーハンドでドローイングしているような様子。 帰り際の回廊で。贅沢な散歩コースです。
アパートから最も近い教会、オンニッサンティ教会はバロック様式の豪華さを持ちつつ落ち着いた空間が心に染み入り、たまに拝観させてもらっています。教会正面左側にある扉の奥にはかつての修道院食堂があり、ギルランダイオの「最後の晩餐」が土曜の午前中見られるということで行ってきました。
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by ryo_shiotani
| 2008-11-01 00:00
| フィレンツェ留学記