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2008年 11月 03日
ウフィッツィ美術館再訪
ボッティチェッリの模写と並行して、ようやく本題の「キリストの洗礼」(レオナルド筆の部分)の模写を始めるため、ウフィッツィに実作を見に行ってきました。
しかしどの作品も色がくすんで見えますね、特にボッティチェッリは。画集の図版はコントラスト、彩度が高いものが多いのでそれに目が慣らされてしまったみたい。
さて他の絵の話になりますが、ちょっと気になったのでメモしておきます。
ウフィッツィ美術館再訪_b0142265_1047030.jpg
ロレンツォ・ディ・クレディ「ヴィーナス」。キャンバスにテンペラで描かれていますが、先日の日記で書いた転写法による点々が輪郭部全体にくっきり残っていました。が、よく見ると何故かその「点」は針穴状に貫通しており、キャンバスに重ねた下図の上から直接針で刺していったとしか思えませんがどうなんでしょうか。
それにしてもヴィーナスとは思えないこの肉体。美人とはいえない顔、手足のムキムキ感などこれは紛れもなくポーズする「人間」です。この作品の5年くらい前に描かれたボッティチェッリのヴィーナスを見てみると…
ウフィッツィ美術館再訪_b0142265_1344952.jpg
ポーズが表裏一対ともいえるほどそっくり。独特の様式化された表現、メランコリックな表情…。クレディは絵空事のようなこの作品を見て、同じポーズで「わざと」リアリズム版ヴィーナスを描いたのではないかと勝手な憶測をしてしまいます。
そしてさらにさかのぼる事1700年。彼らのヴィーナス像の原型はギリシャ彫刻に。
ウフィッツィ美術館再訪_b0142265_1348589.jpg
「メディチ家のヴィーナス」。(メディチ家が購入したためこう呼ばれている)
紀元前2世紀にこの完成度!メディチ家から特に愛顧を受けていたボッティチェッリはこの古代彫刻を見る機会があり「ヴィーナスの誕生」のインスピレーションを受けたのでしょう。
繋がる歴史。ウフィッツィ美術館は面白い。
by ryo_shiotani | 2008-11-03 00:00 | フィレンツェ留学記
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