2020年 11月 13日
"10-day Artist Challenge" Day 10
|
最終回、今日のテーマは「子ども」です。

2009年 「白い扉」油彩/キャンバス 53×40.9cm

2009-2010年「Toscana」油彩/板 53×112.1cm

2011年 「煌」(ホキ美術館蔵)油彩/板 91×65.2cm

2017年 「夏雲」油彩/板 41×41cm

2017年 「朝霧」(鶴の来る町ミュージアム蔵)油彩/キャンバス 162×112cm
20年くらい前までは、歳の離れた妹2人をモデルに数枚描いたことがありますが、その後は絵が甘く見られたくない思いで暫く描けずにいました。
自分に息子ができると、子どもを絵にすることの認識にも変化があり、最近は息子や知り合いの少女の成長を絵で追っています。
また、2008年イタリア留学中に出会った12歳のシモーネ君には継続的にモデルになってもらい、現在24歳の青年になっています。お互いおじさん、じいさんになるまで描き続けていくことを願っています。

シモーネ君12~13歳の頃。スラリと長い手足に、みるみる成長しそうな兆しを感じていました。ホームステイさせてもらった南イタリアの大家さんご実家のドアと、シャイなシモーネ君。

タイトル通り僕の中のトスカーナを再構成した作品。現実にこういう場所はないのです。これも留学中に描きましたが、大作にすると日本への輸送に難儀するので、10号パネル3枚組みにしました。ちなみになんとこの作品は今年、スペインの中学美術の教科書に掲載されました。

留学中、星の数ほど見た聖母子像。将来自分に男の子が生まれたら洒落で描こうと思っていました。いや、オマージュです。

20年ぶりに描いた少女像。モデル選びは妻の協力によるものですが、3年前から目を付けていたらしく笑、満を持して声をかけ、アトリエに来てもらいました。透明な眼差しにたじろぎました。先日の二人展に出品した少女のデッサンはこの子の妹さん。

最初のエスキースによる構想にそってモチーフを探し、アトリエで構成した作品。大作ではこのような絵作りをすることが多い。これも現実にはない光景です。
by ryo_shiotani
| 2020-11-13 00:21