2020年 11月 10日
"10-day Artist Challenge" Day 8
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今日は手のひらサイズの小品(ミニアチュール)を紹介します。
2005年 「奏」油彩/板 10×10cm
2006年「白葡萄」油彩/板 10×10cm
2006年「譜」油彩/キャンバス 18×18cm
2015年 「双」油彩/板 12×12cm
2015年「残光」油彩/板 18×14cm
2019年 「瑠璃」油彩/板 16×16cm
ミニアチュールとはもともと、中世の西洋において写本等に描かれた彩色画のことでしたが、のちに精巧に描かれた小作品という概念に変わっていきました。16世紀以降に描かれたブローチサイズの小さな肖像画などには、息をのむような超絶技巧が鑑賞できます。
ここで紹介する小品は10×10cm程度、さほど精巧という感じではないですが、画像で見ると実物以上に拡大されて粗が見えますので、お手柔らかにご覧ください。
彩鳳堂画廊「第24回ミニアチュール展」初参加。2点組みの発表で、2012年まで出品しました。
「赤葡萄」との2枚組作品。小品と言えど描くのに時間がかかるので、ワイエスのように、一粒描いては食べる、というわけにはいかず、いつも最後は腐らせてしまいます。
枯れているものはじっくり描けるので、学生の頃からドライものを好んでモチーフにしていました。枯れた青年でした。
小茄子をこんなふうに置いたら擬人化して見えてきました。小品ならではの遊びです。
ラナンキュラスを黒いバックの夜のイメージで描いているうちに、残照を描き加えたくなりました。
吸い込まれるような青の美しい紫陽花でした。それを絵に閉じ込めて永遠化できたら…
by ryo_shiotani
| 2020-11-10 10:05