2020年 11月 04日
"10-day Artist Challenge" Day 6
|
今日は僕の静物画的な作品を紹介します。
2008年 「燦」油彩/板 53×40.9cm
2015年「蕗の薹」油彩/板 19×45.5cm
2014年「静刻」油彩/板 72.7×33.3cm
2015年「碧音」(ホキ美術館蔵)油彩/板 72.7×50cm
近年はいわゆるモチーフを組み立てるという作品をほとんど描いておらず、静物や人物といった分け隔てをあまり意識していません。モチーフの肖像を描く気持ちというと大袈裟でしょうか。必然的にものを真正面から描くようなシンプルな構図になっています。 2004年 「蒼」油彩/キャンバス 31.8×40.9cm
結婚したばかりで極貧なので、二人で家庭菜園をやり始めた頃。素人仕事で始めても長続きしないと思ったので、近くの農家の体験農園に応募したのでした。当時の様子は僕の古い日記に。http://ryoshiotani.com/note.htm
愛情をもって育てた野菜を描くようになり、シリーズ化していきました。
ちなみにこの絵はキャベツと間違われますが、レタスです。
チューリップのつぼみに上から光を当てると内部に光を蓄え、ほのかに発光するように見えました。そんな美しさをなんとか表してみたかった。
NHK日曜美術館の岸田劉生特集でも紹介されましたが、劉生の「林檎三個」のような発想で描いた作品。それぞれの肖像を描くような心持ちです。
この蕗の薹は残念ながら自分で育てたものではありません。
8年前緑豊かなところへ越して、自然から制作のインスピレーションをもらうことが多くなりました。この植物は近所の山道に生えていた雑木です。小さく可憐な花を引き立てる構図を考えているうちに掛け軸風な作品になりました。
日没後の一面青く染まるわずかな時間が好きで、その情景を静物画とも風景画とも言えないような作品にしてみました。巨大なフジツボと、近所の海の構成。
by ryo_shiotani
| 2020-11-04 23:21