
トラベルプランさん主催のスケッチツアーも5回目。今回は15人の一団です。まずはローマから南へ140km、海岸沿いにある岩の上の町スペルロンガからスタートです。
添乗員さんはぼくのツアーではすっかりお世話になっている食通O隅さんです。美術ツアー専門旅行会社とあって、普通の添乗員さんとはわけが違います。絵になるポイントを熟知しているだけでなく、時間によって光の効果や立体感の違いなど、絵心あるアドバイスまでしてくれる頼れる存在です。

まずは水彩の簡単なデモンストレーションを。画面構成、遠近感、画材の使用法などを話しながら描くので、解説のための絵という感じが否めませんが、楽しく描かせてもらいました。

山の上の旧市街に入ると、狭い迷路のような路地と古い石造りの家々。絵心をくすぐります。どこを切り取っても絵になってしまうのでロケハンしていて悩ましいほど。行き当たりばったりで増改築したようなカオスさで、建物は歪んでいるし、もはや何点透視かわかりません。対象が無秩序ですからデッサンに自信がない人でも大丈夫。目につく所をどんどん描けば絵になります。

トンネル内にある窓?穴?からのぞけば新市街が見下ろせます。この辺りは有名な海水浴場だそうです。

水彩でささっと描いてみました。


皆さん頑張って描いてます!気候は東京と同じくらいと聞いていましたが、昼間はやや暑いくらいで風がなければ日陰も心地よい感じ。描きながらウトウトされてた方もいらっしゃいましたが、治安の良いイタリアの田舎町で絵を描きながらまどろむって幸せだなあ。

美味しい魚介のイタリアンをいただいて、浜辺を歩いてホテルへ。右に輝いているのは監視塔トゥルリア。古い建物らしいですが、デザインがモダンでシュールです。
スペルロンガには丸2日滞在して、次はプロチダ島に向かいます。