2014年 10月 19日
ムサビにて
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午前が他学科の1年生による油彩画、午後が油絵専攻の2年生によるテンペラ実習。油彩画のほうはいわば体験学習のようなもので、実際初めて油絵を描くという学生が半数ほどでした。しかし、デザイン科の学生が多いので基礎デッサン力は十分、安心感があります。デッサン力があると、描画材に対する飲み込みも早く、初めてにして油絵科の学生に匹敵する作品が散見できました。
テンペラのほうは、ぼくの学生時代から続く金箔の額装部分を取り入れた、ルネサンス期の模写です。このスタイルはもはやムサビのスタンダードと言えるかも知れません。以前は卵黄に乾性油、樹脂を加えたテンペラグラッサをメインの乳剤にしていましたが、今は黄金背景、卵黄テンペラ、全卵テンペラも加わり、幅が広がっています。こちらの学生も夜遅くまで居残って、よく頑張りました。
by ryo_shiotani
| 2014-10-19 00:00