今日は希望者は1日美術鑑賞。エダムから路線バスとトラムを乗り継いで、アムステルダムへ。午前は国立美術館のライクスミュージアム、午後はゴッホ美術館。以前来た時は館内の撮影はできませんでしたが、今回はOKだったので、ここぞとばかりに細部を撮影しておきました。最近は美術館によって収蔵作品の高精細画像をネットで公開するようになり、肉眼より細部が見えるので、有難いところです。しかし当然ながら、マチエールや、絵具の重層構造などは現場の光で見たほうが圧倒的に読み取れ、制作過程が推測できるので、ぼくらのような技法マニア(?)にとって撮影できることは大変有り難い資料になるのです。
というわけで今回はアップめの画像と技法に偏ったコメントでお送りします。
これでなんの絵かわかる人は古典マイスター5級。シルバーホワイトをナイフで盛りあげ、飴色のグレーズ。凄い透明感。
フェルメールの牛乳を注ぐ女。よく多くのメディアでアップにされることが多い部分です。点描表現が見て取れます。同時代のオランダ絵画には筆跡の見えない超絶リアルなものも多いですが、フェルメールはそれらとは完全に違う思考の持ち主です。
レンブラント初期の、嘆くエレミア。
白亜地を施した板にローシェンナっぽいインプリマトゥーラ。そこからプリマで描き起こしグレーズで色味を調整、というところでしょうか。緻密な盛り上げとインプリの活かし方が精妙。いわゆるグリザイユではありません。
犬好きなのでつい反応してしまいました。当時の流行ファッションでしょうか。ちょっとかわいそう!?
…ゴッホ美術館は撮影不可でしたので写真はありません。
ゴッホだけで300点収蔵するというさすが出身地の美術館。
日本人はゴッホ大好きですが、最近はヨーロッパ各国の若者にも人気があると現地在住の方が言ってました。そのせいかすごい混みよう。添乗員さんが予約をバッチリしてくれるので、VIP待遇で入場できました。