2014年 02月 07日
地塗り
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4月号の美術誌に制作過程掲載の依頼があったものの、締め切りが近い。今回の特集に見合うような適当な画像もないので、グループ展に出す予定だった作品を変更して、制作過程を撮影しながら描いていくことに。そんなわけで、急ぎの時は白亜地。エマルジョンだと油分が入っているのでひと月は乾燥させたいのです。
さて、普段はすっかりエマルジョン派ですが、柔軟性の必要のないパネルにも使用するのは何故かとよく聞かれるので、ここで白亜地に対するメリット(個人的感想)を書いてみたいと思います。
・塗料ののびが良いので、刷毛仕上げの際ムラになりにくく、ヤスリがけが楽。
・気泡(ピンホール)が出にくい。
・インプリマトゥーラによる吸収度調整が白亜地に比べ簡単。
・白亜地の硬質な手触りに対して、しっとりと温かみがあるのが好み。
・油分に防虫効果があると考えられる。白亜地はカビが生えたり虫が食ったりすることが
あるらしい。
・油の甘い香りがパネルから漂って、うっとり。
ではエマルジョンのデメリットと言えば、
・塗料の作成に手間がかかる!
これに尽きる。
by ryo_shiotani
| 2014-02-07 00:00