2009年 09月 07日
フィエーゾレと提灯祭り
|
この1週間はHさんとKさんを案内しつつ、個人的にまだ行っていない場所を巡るツアーにしました。今日は近場のフィエーゾレ。先月ポスターでバンディーニ美術館での特別公開を知り、是非見たかったブルネッレスキの聖母子像です。
建築家でもあったブルネッレスキは彫刻は非常に少ないですが、またひとつ真作として加わったのがこの像。作者不明とされていましたが、修復後、ブルネッレスキ作としてお墨付きがついたようです。
真贋はともかく、1400年代初頭でこれだけの写実力をもった彫刻家は他にドナテッロくらいしか思いつきません。顔の表情も良いですが、手足の表現のこだわりに作者の人間愛を感じてしまいます。
実はこんなに薄い。デッサンでいうところの「裏側が描けてる」像という感じでしょうか。

夜はサンティッシマ・アンヌンツィアータ広場付近のこどもたちのお祭りを見にいくことに。提灯を持って、「おばさんよりわたしのほうがきれい」と歌いながら路地を練り歩く。リフィコローナという古い歴史をもつ行事らしい。提灯は紙製で、火で灯しています。お母さんが作ったであろう手作りの提灯などもあり、色とりどりで楽しい。
がしかし!
吹き矢で提灯を壊す悪ガキたちがたくさん!でもこれも風習なんだそうです。男の子たちはわれ先にと提灯を狙って火を消していきます。中には壊されて燃える提灯を前に大泣きする女の子も。
吹き矢の先端には粘土が丸めてついているのですが、けっこう危険な行事。ぼくも頬に直撃しましたが、かなり痛いです、これ。
壊した提灯を前にご満悦の男子たち。火遊びしてるとおねしょするよ!

真贋はともかく、1400年代初頭でこれだけの写実力をもった彫刻家は他にドナテッロくらいしか思いつきません。顔の表情も良いですが、手足の表現のこだわりに作者の人間愛を感じてしまいます。


がしかし!

吹き矢の先端には粘土が丸めてついているのですが、けっこう危険な行事。ぼくも頬に直撃しましたが、かなり痛いです、これ。

by ryo_shiotani
| 2009-09-07 00:00
| フィレンツェ留学記
