2009年 08月 16日
サン・ジミニャーノ再訪
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作品は期待を裏切らぬ「ギルランダイオらしさ」溢れた作品でした。光の方向を感じさせる表現が爽やかで、聖フィーナの死を描いていながらもドライな感覚で作画する画家だなと思います。背景にはサン・ジミニャーノの塔が8本ほど描かれていますが、一見現代の高層ビルのようにも見えるところが面白い。
ファサード裏側にはゴッツォリの「聖セバスティアーノの殉教」があり、独特の神経質な線描と言い切る描写は圧倒的。
市庁舎内、市立美術館ではフィリッピーノ・リッピ26歳ころに描いた2枚のトンド、ボッティチェッリの影響がポーズや描写に色濃く、興味深いものがありました。
by ryo_shiotani
| 2009-08-16 00:00
| フィレンツェ留学記