2009年 07月 19日
ドゥオモ
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今日はこの日記でもまだ書いていなかったドゥオモの巻。
ドゥオモとはイタリアで各街に複数ある教会のうち、司教座教会を表す呼び名で、正式名はサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)教会という、ルネサンスの街フィレンツェらしい名称です。
1296年に着工、約140年後ブルネレッスキがクーポラ(オレンジのドーム部分)を乗せ、一応の完成を見、手付かずだったファサード(正面の顔にあたる部分)は19世紀に隣に立つジョットの鐘楼などのゴシック様式を模してデザインされたもの。近くで細部の彫刻を観察すると、確かにファサードだけ19世紀絵画等に共通する写実表現になっています。
奥に見えるドーム内側にはヴァザーリ工房がメインとなって描きあげた天井画「最後の審判」があり、人体渦巻く構成は師匠のミケランジェロの影響をはっきり感じさせるものです。
by ryo_shiotani
| 2009-07-19 00:00
| フィレンツェ留学記