2009年 07月 09日
ポンペイ
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アレッシオ&フランチェスカ夫妻とポンペイ、アマルフィ、カプリ島へ2泊3日の旅。
イタリア屈指のリゾート地、海水浴にでも行くのかと思われるかも知れませんが、文系の4人なので海は眺めるだけ、相変わらず美術、建築巡りの旅です。
片道5時間のドライブでしたが、当日なんとイタリア全土でガソリンスタンドのストライキ、、、明日は通常営業するとのことで、念のため予備のガソリンをトランクに積んでの出発となりました。
紀元前8世紀には建設されたというポンペイ。ローマのフォロ・ロマーノのような遺跡だと思っていましたが、あまりの保存状態の良さにびつくり。パン屋や居酒屋の店内の様子、地下に埋め込まれた水道管、オリーブ屋等の洒落た店の看板、民家の入り口に書かれた「猛犬に注意」のモザイク…現代と変わらぬ街のシステムが紀元前に完成されていたことに驚きっぱなしでした。
ポンペイは紀元79年のヴェスーヴィオ山の大噴火によって街は瞬く間に6m以上の火山灰に埋もれ、発掘されたのは18世紀。いわば瞬間冷凍されたように当時の姿を見ることができるわけです。
この旅行の最大の目的は秘儀荘にある「ポンペイの赤」で有名な壁画。ディオニュソス=バッカス(ギリシャ神話の酒の神)信仰への入信式の様子を1枚の連続絵画として描かれたものですが、その写実力と画面構成の現代的感覚には衝撃を受けました。紀元前70年頃作とはとても信じられない。
こちらはヴェヌスの家にある壁画の天使の部分。なんとトーンで形を把握しボリュームを表現しており、輪郭線によるものではありません。しかも手慣れたタッチまで見せてます。紀元前ですよ、お兄さん!
その後ローマ人は自然表現主義から離れ、キリスト教美術の様式的な絵画の時代が続き、この絵のような造形感覚を再び取り戻すには1400年後、ルネサンスまで待たなくてはなりません。
陽が暮れたばかりのアマルフィに到着。町の中心となるドゥオモは市民の生活に組み込まれたような独特のたたずまいで、美しい。明日内部を拝観したいと思います。
さすが海辺の町、新鮮な魚介類の料理が名物。フィレンツェではもっぱら肉なので、久々の魚料理に和食を思い出しジンとしました。
イタリア屈指のリゾート地、海水浴にでも行くのかと思われるかも知れませんが、文系の4人なので海は眺めるだけ、相変わらず美術、建築巡りの旅です。
片道5時間のドライブでしたが、当日なんとイタリア全土でガソリンスタンドのストライキ、、、明日は通常営業するとのことで、念のため予備のガソリンをトランクに積んでの出発となりました。
ポンペイは紀元79年のヴェスーヴィオ山の大噴火によって街は瞬く間に6m以上の火山灰に埋もれ、発掘されたのは18世紀。いわば瞬間冷凍されたように当時の姿を見ることができるわけです。
その後ローマ人は自然表現主義から離れ、キリスト教美術の様式的な絵画の時代が続き、この絵のような造形感覚を再び取り戻すには1400年後、ルネサンスまで待たなくてはなりません。
by ryo_shiotani
| 2009-07-09 00:00
| フィレンツェ留学記