
先週から妻の親戚がきているので、ガイド役の日々です。ヴェネツィアには再々訪となりますが、今回は初めて訪れた人が喜びそうな観光プランを計画。そんな中、アクア・アルタ(高潮)に遭遇しました!の巻。
地球温暖化と地盤沈下などが原因で、1年に10回ほどサン・マルコ広場周辺が冠水するというのはよく知られた話。てっきり海から水が流れ込むのかと思っていたら、そうではなく、なかなかシュールな浸水の仕方なのです。

あれ?さっきまでなかった水たまりが。そうです、広場のあちこちにあるマンホールから海水がじわじわと溢れてくるのです。もともとヴェネツィアの街は干潟に打ち込んだ丸太の上に建てられているので、低い場所から水浸しになっていくというわけです。

見る見る水たまりは広がり、あっという間に歩けるスペースが少なくなってきました。

はしゃぐ女の子。大人も海に入る気持ちで裸足になる人多数。でも犬のフンやガラス、下水などが混ざっていると思われ、ちょっと不衛生かも知れません。

広場が完全に通れなくなってしまったので、周辺の路地を迂回してホテルに戻ろうとするも、あっちもこっちも水が溢れ、八方塞がり。みんな頭をかかえて、行ったり来たり。やはり裸足になるしかないか!?

1階のお店はどんどん閉店していきます。

幸い裸足にならずホテルまで到着。
一休みして食事処を探しついでに再び広場に出ると、満々と水をたたえた幻想的な光景が広がっていました。
これがほんとの「水の都」。綺麗だけど悲しい。