NOTES
ryoshio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
画家塩谷亮の日記
by ryo_shiotani
プロフィールを見る
画像一覧
新着記事を受け取る
カレンダー
< November 2025 >
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
リンク
塩谷亮公式サイト

2008年5月以前の日記
以前の記事
2025年 10月
2025年 09月
2025年 08月
2025年 07月
2025年 06月
2025年 05月
2025年 04月
2025年 03月
2025年 02月
2025年 01月
more...
カテゴリ
全体
フィレンツェ留学記
未分類
検索
ファン
記事ランキング
  • ウェブ個展① 個展中ではありますが、今...

  • 10-day Artist Chal.. アートチャレンジ3日目、...

  • 日曜美術館 明日のNHK Eテレ日曜...

  • フレスコ (3) 漆喰の水分が吸収されて壁...

  • 行ってきます という企画で、数時間後成...

  • イタリアスケッチツアー 美術旅行専門の老舗、トラ...

  • ヌード特集 先日21世紀展に発表した...

  • アートフェア東京2019 本日よりアートフェア東京...

  • スペインからはるばる! 本日よりホキ美術館にて「...

  • 入り込む ひとまず搬入完了!描いて...

ブログジャンル
画像一覧

もっと見る
エキサイト
XML | ATOM

Powered by Excite Blog

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ
2009年 03月 09日
模写制作過程
ボッティチェッリ「春(Primavera)」の部分模写の制作過程です。
石膏地にテンペラですが、この作品はウフィッツィの公式カタログにもあるように、脂肪(grasso)テンペラ、つまりテンペラグラッサと思われるので、卵黄1個に対しティースプーン1杯分のスタンドリンシード、ダンマルワニスを添加したものをメディウム原液としています。
ウフィッツィで作品を間近に見ると肌の重層的で緻密な表現や背景の濃度の高い絵具層、石膏地が透けて見えるほどあっさり描いた部分など様々で自由に描いている印象ですが、模写では試行錯誤しているうちに全体に約4層くらいになっています。ボッティチェッリの癖みたいなものが出るよう心がけました。
模写制作過程_b0142265_9535497.jpg
石膏地に原寸下絵を転写。spolvero(スポルヴェロ)法による転写方法はこちら。
模写制作過程_b0142265_9584912.jpg
全体に一層目の彩色。肌の部分にはヴェルダッチオ(テールベルトによる下層色)を引いておく。
模写制作過程_b0142265_9592244.jpg
二層目。肌部分はチタニウムホワイト、イエローオーカー、バーミリオンの混色で明部の浮き出しを行う。
模写制作過程_b0142265_9593914.jpg
三層目。ひたすらハッチング。
模写制作過程_b0142265_9595556.jpg
四層目。ほぼ仕上がり。テンペラらしい半マットの良い感じですが、実作のように強めにニスを引くと濡れ色になってまた印象が変わるでしょう。模写の難しいところです。
by ryo_shiotani | 2009-03-09 00:00 | フィレンツェ留学記
<< ローマ (1) コンサート >>

ファン申請

※ メッセージを入力してください