ヴェネツィア（１）

６年ぶりのヴェネツィアへ。フィレンツェからユーロスター（イタリア版新幹線）で２時間半、日帰りも可能な近さですが今回は２泊３日の旅です。以前訪れたとき、「こりゃ本物のディズニーシーだ！」と驚いたものですが、相変わらずどこを切り取っても絵になる美しさ、地図なしでは歩けない迷宮のような街でわくわくする。
それで今回の目的はカーニバルを見ること。カトリック国イタリアでは２月は各地で謝肉祭（carnevale　断食前の祝宴）があり、ヴェネツィアといえば時代衣装と不思議な仮面を身にまとうカーニバルが有名です。映像等では見たことあったけど、本物やいかに。正午のサン・マルコ広場はすでに貴族さながらの人から変なコスプレまで妖しい人々が行き交い、それを見に来た観光客でごった返していました。
そもそも上層階級の人たちが仮面をつけることで身分の違いを隠し、自由に交遊する場であった仮面舞踏会はベネツィアの発祥。当時からヴェネツィア人のこの日にかける思いは凄かったらしく、毎年財力の限りを衣装に尽くし、衣装貧乏になってしまう貴族もあったとか。
今回の参加者でも明らかに上質で豪華絢爛な衣装を身に着けている方々はかなりの富豪なんでしょう。