2014年 09月 06日
デン・ハーグ~ゲント
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4日間滞在したエダムを後にして、ベルギー・ブルージュに高速バスで移動。途中、デン・ハーグでマウリッツハイス美術館、ゲントでファン・アイクの神秘の仔羊を鑑賞しました。
マウリッツハイスは一昨年日本にも巡回した通り、改修のため休館していたのですが、この夏からリニューアルオープン。ここをこのツアーに組み込みたくて、9月発に変更したのでした。
この美術館も今回は撮影が可になっていて、個人的に大興奮!
この少女も至近距離で見られます。1996年に修復された跡は目を凝らしても見えません。修復に対する考え方は国によって違い、イタリアなどは修復箇所を非常に細かいハッチングで行い、近くで見るとわかるようにしています。
フェルメール、デルフトの眺望の部分。構図、光の捉え方、点描、マチエールなど、どれをとっても同時代の画家たちと比べ特異です。フェルメールの後期作品は写実意識というか再現意識が薄れたような、色面的、図形的に還元された処理で描くのですが、これはモンドリアンを生んだ土地柄と言えるでしょうか。オランダの建造物も確かに図形的です。
レンブラント(工房)自画像。
ぼくの手元にある20年以上前の画集ではレンブラント作になっていますが、10年ほど前、ニュルンベルクのゲルマン博物館にある良く似た自画像のほうが真作とされ、こちらはワークショップ(工房)作になってしまいました。中高生の頃、この作品を画集で見続けて惚れ込んできた身としては、工房作というのがいささか信じられません。工房やレンブラント周辺の画家が描いたものというのは、上手い下手はあっても結構分かるものですが、この作品の巧さと柔らかさはレンブラント作としか思えません。先入観かな…。
ハンス・ホルバイン(子)の超絶技巧。小振りな肖像画ですが、赤い上着の刺繍部分がスゴイ。金色で刺繍するかのように盛り上げています。デジカメのマクロで撮るとこんな感じ。
この美術館というかお屋敷は、規模は大きくないですが、そこに重要作品が無造作に散りばめられ、まさに宝石箱です。参加者の皆さんもこのプライベート感に感動されていました。来たことがない方には本当にお勧めしたい美術館です。
…国境を超え、ベルギー・ゲントに到着。
この町を象徴するものと言えばやはり聖バーフ教会にあるゲントの祭壇画です。教会前に設置された、ファン・アイク兄弟を讃える像が物語っています。
この秋からメインパネルの修復に入り、これから3年くらいは見られなくなるそうなので、そういうこともありこのツアーが催行されたのです。
教会内は撮影不可なので写真はありませんが、売店でファン・アイクのディテール集を購入。後で調べたらAmazonプライムで発見しショック!でも20ユーロも安く買えたからホッ。
そしてブルージュの夜。
コテコテだ!
マウリッツハイスは一昨年日本にも巡回した通り、改修のため休館していたのですが、この夏からリニューアルオープン。ここをこのツアーに組み込みたくて、9月発に変更したのでした。
この美術館も今回は撮影が可になっていて、個人的に大興奮!
ぼくの手元にある20年以上前の画集ではレンブラント作になっていますが、10年ほど前、ニュルンベルクのゲルマン博物館にある良く似た自画像のほうが真作とされ、こちらはワークショップ(工房)作になってしまいました。中高生の頃、この作品を画集で見続けて惚れ込んできた身としては、工房作というのがいささか信じられません。工房やレンブラント周辺の画家が描いたものというのは、上手い下手はあっても結構分かるものですが、この作品の巧さと柔らかさはレンブラント作としか思えません。先入観かな…。
この美術館というかお屋敷は、規模は大きくないですが、そこに重要作品が無造作に散りばめられ、まさに宝石箱です。参加者の皆さんもこのプライベート感に感動されていました。来たことがない方には本当にお勧めしたい美術館です。
この町を象徴するものと言えばやはり聖バーフ教会にあるゲントの祭壇画です。教会前に設置された、ファン・アイク兄弟を讃える像が物語っています。
この秋からメインパネルの修復に入り、これから3年くらいは見られなくなるそうなので、そういうこともありこのツアーが催行されたのです。
教会内は撮影不可なので写真はありませんが、売店でファン・アイクのディテール集を購入。後で調べたらAmazonプライムで発見しショック!でも20ユーロも安く買えたからホッ。
そしてブルージュの夜。
by ryo_shiotani
| 2014-09-06 00:00